元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

【書評】勝ち組投資家の手法が見られる好著「株で3億稼いだサラリーマンが息子に教えた投資術」

とりあえず投資で家のローン+光熱費くらいはまかなえているTommy@副業投資家です。

管理人は、昔の相場師の一部が使っていたという、「うねり取り」という手法を軸に株やFXで利益を出しています。

普通は安いうちに株を買っておいて、で何か画期的な新製品を出して大幅に業績がよくなり会社が成長し、50万円分買っておいた株が100万円になりました、というイメージで投資しているかと思います。

逆に35万になってしまい、塩漬け、なんてケースもあるかと思いますが・・・。

塩漬けしても株は食えない

元々、18世紀前半、つまり江戸時代から米相場の取引所が大阪にあり、すでに商品先物やらデリバティブらしきことを江戸時代の人はやっていたそうで、実は金融先進国だったのです。

株だと急成長でバブルになって高値になったり、倒産して紙くずになったりとかなり動く可能性がありますが、米など商品の場合はなくなることはないですし、不作などで高値になると庶民が買えなくなるので一定のところで止まり、また豊作で値崩れしても生産調整が入って下げ止まるので、だいたい高値と安値の範囲は(大まかですが)決まっています。

それで安い時に買って、高くなったら売る、または高い時に先物を売って安くなったら買い戻すという相場技法がいつの間にか細々と開発されていたようです。

昔の相場技法についての詳細は、ちょっと昔の本ですが、この本をお勧めします。

初心者に必須の知識+1つの勝ちパターンを学べる

あまり本屋に行っても、投資本は読まないのですが、珍しく平積みになっている新刊を何気に手に取りました。

サラリーマン投資家の矢久仁史さんという方が書かれた「株で3億円稼いだサラリーマンが息子に教えた投資術」という本です。

マンガで理解できる5つの重要なコツ

息子さんたちに投資レッスンをさせる様子が、マンガで分かりやすく描かれています。この具体的な描写が、非常に素晴らしいと思いました。

投資本には文字だけでなく、チャートや株情報サイトのスクリーンショットもありますが、マンガにすることで、勝てる投資家がどのように考え、どのように思考して仕掛けているのかが具体的にイメージが掴めます。

さらに以下のような投資の要点がマンガでビジュアル(視覚的)に学べるので、これから投資を始めたいけど、どうしていいか分からないレベルの初心者でも、理解できるかと思います。

 

1. 株の買い方・売り方が分かる

投資をする、というとまずは株や外貨(FX)を買うことが浮かぶかと思います。

その具体的な作業は、ネット証券に加入してパソコン上またはスマホアプリで、どの銘柄を、いくらで、どのくらい買う(売る)かを指定して「決定」ボタンを押す、というものです。

その操作の様子をマンガで見ることができます。

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2. 銘柄の選び方が分かる

自分がよく知っている会社だから、今注目の会社だから、配当がいいから、など自分たちの日々見聞きしている情報から、経済ニュースなども使い、著者の方が2人の息子さんと銘柄を選ぶ様子を見ることができます。

大事なお金を投下するわけですから、何でも買えばいいというわけでなく、それなりに根拠を持って(それでも見込みが違うことはありますが)銘柄を選択する必要がありますが、そのやり方が理解できるでしょう。

3. 最小限のテクニカル指標が分かる

売買をする時に、チャートを見て安値圏内で買う、は株を買う基本ですが、それだけでなく、売買の勢いやバランスを見るローソク足移動平均線など、投資をするなら最小限知っておきたいチャートの読み方を解説しています。

実はこのような値動きや勢いを見る指標はいろいろあるのですが、たくさん手を出してもかえって混乱してしまいます。本当に必要な最小限のものだけを取り上げているのは、激しく同意できます。

なおテクニカルについては、管理人と同じうねり取り投資家の方が書かれた、以下の解説が参考になるかと思います。

money.ai-life.info

 

 4. 板の見方が分かる

株やFXを売買する時は、今、その銘柄に対していくらで売りたい、いくらで買いたいという人がどのくらいいるのかを見ると、その銘柄の勢いを見る参考になります。

この「売りたい」と「買いたい」の量をリストにしたものが「板」です。その釣り合うところが、その時の株価になるわけです。

チャートに加え、売買する時の参考になるので理解しておきたいポイントです。

5. 手仕舞いの仕方が分かる

株でもっとも難しいのが、保有するポジションを解消する=手仕舞いだと思います。

利確をして初めて「本当に」利益になるわけですし(それまでの含み益だけでは、絵に描いた餅です)、見込みが違う場合は撤退戦も必要なわけです。

利益が出ていれば、もっと上がるんじゃないかという欲と、明日下がったら取れる利益を失うという不安が葛藤する日々です。

また見込みが違ったら、あるルールに沿って損切りする必要もあり、その両方の考え方について説明しています。

一番重要なところについて、根拠やルールをしっかり説明しています。

 

 

地味な投資本の1つですが、単に売買のやり方を書いた本と違い、「勝つ=利益を出す」ための技法を説明していますし、本の著者オリジナルの特殊な勝ち方でなく、そのまま教科書にしてもいい勝ち方の基本が分かりやすくマンガでまとめられていて、初心者に安心してオススメできる内容です。