元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

【さくらももこさん追悼】ちびまる子ちゃんの思い出

こんばんは。Tommy@たまにサブカルライターです。

名作「ちびまる子ちゃん」ちゃんの作者で、漫画家のさくらももこさんが53歳の若さで逝去していたニュースを見て驚きました。

乳がんとのことで、おそらく数年、苦しい闘病をされていたのではないかと思われます。

www3.nhk.or.jp

大学生の頃、変なシニカルな小学生の女の子が主人公の、変な少女漫画が最近流行っていると聴いて、古本屋で大人買い(という単語は当時なかったですが)したのが始まりです。

 

確か1〜5巻だったと思いますが、友人やら従姉妹にも貸して、みんなで喜んで読んでいました。

いわゆるパターン認識ギャグというか、共感ギャグというか、同世代で同じカルチャーを生きたモノ同士であれば、あー分かる分かるとか、あーそういうのあったなあ、という古い記憶や感情を刺激する笑いでした。

たとえばスーパーカーが流行ったとか、みんなでラッセルヨーヨーの練習をしたとか、大半の女子がピンクレディの歌を振り付け付きで踊れたとか、そういう共通の記憶です。

 

その後、わざわざ、さくらさんの出身地である静岡市清水区(当時は清水市)まで観光に行ったりしました。お約束でエスパル清水に行ったり、三保の松原を散策したり、久能山東照宮に参拝したりしました。

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伝説の「お父さんは心配性」とのコラボ

さらにすごい企画がありました。

ちびまる子ちゃん」と同時期に、ちびまる子ちゃんより凄い、ある意味正統派ギャグ漫画の「お父さんは心配性」(作・岡田あーみん)という無茶苦茶なギャグ漫画がありました。

アイドルのように可愛い娘を溺愛する親父がスクランブル(緊急発進)する戦闘機のような勢いで、娘の彼氏に凄まじい攻撃をするという内容でした(これも全巻揃えました)。

あまりのナンセンスぶりに大笑いしながら読んだのを思い出します。

このお父さんとまる子が連携するという話があり、笑いあり、涙ありのなかなかの名作ではありました。どちらも好きな作品なので、ファンにはたまらなかった企画でした。

今考えると、夢のコラボでした(りぼんマスコットコミックスの『お父さんは心配症』 4巻と『ちびまる子ちゃん』 2巻の両方に収載されています)。

当時はまだ子供はこうあるべき、というようなステレオタイプな型が今より強くありましたが、まる子はその真逆、かなり利己的だったり策を弄したり、苦労は嫌いで楽をするためにあれこれ工夫したり。ある意味、スーパーガールでありました。

いい子を演じながらも、誰もが心の底で感じていた面倒なこと、嫌だったことをちびまる子ちゃんは明白に口にして白日の下に晒した、ある意味、猫の首に鈴を付けた人でした。

人生80年と言いますが、同世代の人がこうして平均値よりずいぶん早くこの世から去っていくのを見ると、自分も現世で与えられた人生、残された時間を大事に生きて、やりたいこと、やっておくべきことを悔いなくやっておきたいとも思いました。

素晴らしい作品で楽しませていただいたことを改めて感謝するとともに、ご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。