元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

副業生活のおかげで子供の成績が少し向上して来た(すぐできる5つの工夫)

こんにちは。Tommy@副業生活者です。

打ち合わせや取材等で週に3回くらいは家を開けますが、以前のように6時半に家を出て、帰宅は早くて22時、普通は23時以降みたいなブラックな生活から足を洗ったおかげで、子供の勉強を落ち着いて見てやれるようになりました。

ノートと鉛筆で毎晩勉強する

残念ながらあまり勉強のできる子ではなく、小学校低学年から近所の某オカルト雑誌や大人の科学で知られる出版社の系列の補習塾に入れていたのですが、ある日、「お宅のお子さんの指導に手間が掛かって、他の子が見られませんので退塾してください」と辞めさせられてしまいました。

確かに、本を読まない(文字が苦手で読み通せない)、論理的な思考が苦手、ややこしくなってくると固まってしまうなど、残念な習性がよく見られましたが、補習塾をクビになるなんて、とさすがに唖然としました。

野球好きの本人は「オレって、自由契約?」などと呑気につぶやいていましたが、その通りで何だか不憫でした。

 

副業生活で毎日勉強を見る中で気付いた5つのポイント

それからはやや値段の高い2対1の補習塾に入れつつ、激務の合間を見て、週末に勉強を見たりしていました。

それでも相変わらずの理解力で、塾で反復しているお陰か、漢字の書き取りとか単純な計算問題はそれなりに出来ていましたが、算数(数学)の文章題とか、少しでもヒネリが入ると固まってしまっていました(今も無理して時間を掛けないよう、伝えていますが)。

ところが、管理人がブラック企業から足を洗い、家で生活するようになり、何ヶ月か見ていましたが、ほぼオール2に近かった成績をオール3まで上げることができました。

もちろん、まだ予断は許しませんが、オール3あれば公立高校には行けるでしょうし、ある種の勉強に取り組む型はできてきたようには思うので、その取組みで効果的だったポイントを分析してみました。

もちろん個人差や環境差はあると思いますが、5つの有効な対応策があることに気付いたので、同じ悩みを持つ方に多少なりともご参考になればと考え、シェアさせていただきます

 

ポイント1. まず毎日決まったタイミングで勉強する習慣を

休日とかはできる限り勉強に付き合ったりしていましたが、長時間机に向かえる勉強の基礎体力のない子供なので、少しずつ、毎日やる習慣を付けました。

よく「うちの子もやればできるのに」と言いますが、この「机に向かえる基礎体力」がないということで、結局できないことと同じなのです。

ということで、うちでは夕飯後、食休みしたら必ず机に向かうようにしました。

1つ好条件なのは、子供が乳幼児の頃からできる限り一緒に遊んでやっていたため、父親と一緒に何かをするのが、彼の生活の一部になっていることです。

子供の中では父親と何かを一緒にするのは当然だし、何か楽しいこととかメリットがあるという前提があるはずなので、「お父さんと一緒に英語の勉強しよう」というと、わりとすんなり机に向かうのは助かっています。

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とりあえず小学生であれば、まず授業1コマと同じ50分を目処に毎日勉強する習慣を付けるといいと思います。付き合う親も大変ではありますが・・・。

ただし、元々机に向かう体力がないので、すぐ飽きます。そこで15分やったら5分休むを3セットで実質45分を毎日することを目指します。

本人がうまくノレて集中できている場合は15分を過ぎてもそのままやらせてもいいかと思いますが、多少なりとも疲労の色が見えたら「そろそろ休憩しよう」と休ませます。

うちの経験では、集中できるのは、おそらく長くても20〜25分くらいが限度です。

ポイント2. 狭い範囲で繰り返しの訓練を中心に(できるだけ声を出す)

どの教材を選ぶか迷いますが、基本は教科書と(あれば)学校指定のワークブックをやればいいかと思います。

手を広げすぎても混乱するので、わりと基礎的な問題集1冊に絞り、徹底的に取り組む方がいいです。

元々100点を取るのが目的でなく、まずは平均点を越えるのが目標です。

また(うちがそうですが)細かいことを論理的に考える習慣が付いていないので、思考を中心にさせると、すぐにバテます。

まずは基本となり、効果もあるので、算数(数学)であれば、基本の計算問題、国語であれば漢字の書き取り、英語であれば英単語の書き取りなどを5回とか10回とか繰り返して練習させるのを多めにやるといいでしょう。

さらに、たとえば英単語studyの書き取りであれば、「エス、ティー、ユー、ディー、ワイ、スタディ、勉強する」というように、なるべく声に出します。

漢字であればつくりを声に出すとか、算数の計算問題であれば、6で通分できるから前に2を掛けて後ろは3を掛けて、という感じです。

この辺は「勉強する」というより、野球やテニスの素振りのように訓練(トレーニング)というべきものです。でも身体を使って覚えた方が習得が早いし、忘れにくくなり、試験でも序盤の基礎的な問題はしっかり取れるようになってきます。

また多くの勉強では法則性があり、その法則性を見抜くと、応用力が付いてきます。

たとえば漢字であれば、水に関係ある文字は「さんずい(氵)」が付くとか、繰り返し訓練の中で、「同じ部品がない?」と問い掛けたりして、物事にはある種のパターンや傾向がある、ということに気付かせてあげるといいと思います。

もちろん、余力がなければ最初は素振り20回、30回をやるだけでもいいかと思います。

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ポイント3. テスト前は一緒に計画を立てメリハリをつけて前半を集中的に

成績を上げる方法、それは日頃のコンスタントな家庭学習、授業に積極的に参加する態度や提出物を忘れず期日までに出すとかありますが、何といっても定期テストで それなりの点を取ることです。

そこで定期テスト前に試験範囲が発表されたら、それを見て子供と一緒に学習計画を立てます。

実は学習の体力がないので、なかなか予定通りに行きませんが、いつもの1日15分x3セットで50分やるサイクルを増やし、2時間もしくは3時間勉強するという前提で、30分単位または50分単位で、教科を割り振って行きます。当然、試験の前日は、その日の試験科目だけです。

テストには、最初の基礎的な問題、中盤の教科書にも出てくる難易度中の問題、そして終盤のそれなりに応用力の必要な応用問題の3種類が出てきます。

このうち応用問題は捨てます

最後までたどり着かないこともあるし、着いたとしてもそこで悩んで時間を食ってもよくないので、明確に「最後の難しい問題は、今はできなくても仕方がない」といって明確に捨てさせます。

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その代わり、序盤の基礎的な問題は全部取れるよう、また中盤の標準的な問題も半分以上は取れることを目指します。

これで上手く行けば序盤で25点、中盤で30点前後で半分は超えます。

ここからもう10点くらい上乗せできれば、学校の平均点は60〜70点くらいですから、平均点超えが見えてきます。

ポイント4. 点数の絶対値でなく、進歩を喜ぶ

もちろん、1回や2回で劇的に改善するものではありません。

それでも、毎日「訓練」(トレーニング)している成果は、少しずつでも出てくると思います。

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たとえば、30点のテストが40点になっても、正直あまりうれしいとは思えないかもしれません。

それでも、「全部できなかった最初の計算問題が全部できた」、「英単語の書き取りを半分以上覚えた」、「よく間違えていた複雑な分数の計算ができた」。

進歩が感じられれば、それ自体が面倒な「訓練」に向かうモチベーションになるので、40点を嘆くより、伸ばすことができた5点でも8点、もしくは昨日は書けなかった漢字や英単語が書けたことを「できるようになったじゃん」と一緒に喜んであげてください。

ポイント5. できなかったところを一緒に分析する

ポイント4. で一緒に喜んであげられるといいのですが、あまり進歩がない時ももちろんあります。

進歩があってもなくても、ですが、定期テストが返ってきたら、一緒に解き直しをしてあげるといいでしょう。

多くの学校では、できなかった問題を自分で解き直すよう、言われるかと思いますが。

その時に、たとえば「これは分数の割り算の上下をひっくり返すのを忘れていたな」とか「canはできるだけでなく、してもいいという意味もあるのを思い出そう」と、理解や記憶が不十分なところを見ていくといいでしょう。

本人の復習にもなるし、子供の弱点の傾向を掴む役にも立ちます。

そして必ず、できなかったことを責めるのではなく、「ここを改善すれば、次は行けるね」と前向きな意識付け、動機付けをすることが大事です。

本人に「こういうところができれば、自分ももっと行けるな」という意識を持たせることが最大の目的です。

うちの例ですが、「どうせ自分はできない」→「やっても仕方ない」というネガティブなフィードバック回路ができてしまっていますが、これを「意外に自分も行ける」→「(あまり無理はしないけど)もう一声頑張ってみよう」というポジティブ回路に徐々に変えていく必要があると考えています。 

得意を突破点に

まだ数ヶ月ですが、とりあえず1年前はほとんど平均以下だった定期テストの点数がほぼ平均超えはしてきました。

特に最初は半分も行かなかった英語が80点近く取れるようになり、毎日のように英単語の書き取りを頑張った効果があり、小さいながらポジティブな成功体験になったのは、いい意味で自信になったようです。

何より、ずっと親からも周囲からもずっとバカだ、アホだといわれ続け、実際、勉強もできずスポーツもそれほど得意でなく「オレはバカだから」と低い自己イメージでややイジケ気味で、何事も低空飛行だった息子が、自分もそこそこ行けるんじゃないかと少しずつ自信を持ってきたのは大きいです。

 

まだ、これから高校受験、大学受験(行けるか分かりませんし、何かやりたいことがあれば学校に行かずに起業してもいいと思いますが)とあり、油断はできません。

それでも、まずは勉強するための基礎体力を付けること、そして自分もここまでできるんだ、というポジティブな自己イメージを形成するのを後押ししてやりつつ、できることを毎日1つずつ増やしていくことをサポートしてやりたいと思います。