元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

資産運用は割高な銀行・証券会社に任せず自分で取り組む

こんにちは。Tommy@うねり取り専門の副業投資家です。

とにかくキモは分割売買。人間は神様でないので底値で買うことはできないので、価格変動リスクを低減するために、(底値だっ!)と思っても一気買いせず、2回、できれば3回に分けて買ってください

 

それはそうと、「資産運用」と考えると、何となく銀行の相談窓口を思い浮かべるかもしれません。

しかし金融ビジネス経験者から見ると、これはやってはいけない悪手です。

 

お金のコンサルタントというけど相場の経験はあるの?

まず、銀行の資産運用相談コーナーに行くと、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持った窓口の方が対応してくれます。

資産運用コンサルタントという名刺を持っていたりします。

ところが、投資信託を買ったり外貨預金くらいはしたことがあるかもしれませんが、金融機関、特に銀行や証券会社はインサイダー取引のリスク等を避けるため、社員の株取引を制限しています。

そのため、自分ではほとんど経験のない人がお金の運用を「指導」してくれるわけです。

普通に投資をすると、いろいろな視点で数千を超える金融商品を調べ、実際に身銭切って何かを買い、そこで上手く流れを捉えて利益を得たり、逆に値が下がって資産が目減りしている状態で非常にストレスフルな時間を過ごしたり。

投資の世界では、「やる人」と「やらせる人」がいて、昔から別の人種だと言われていました。利益を得たいなら「やる人」になることが必要で、「やる人」から教わらないといけないのです。

金融機関には高い手数料を取りたいインセンティブがある

もう1つ、10年くらい前は日本国債には1%前後の利息があり、最悪でもそれを買っておけば金融機関は利益を出せました。

f:id:tommysurvival:20180819092235j:plain

たとえば預金で1兆円を預かっていた場合、それで日本国債を買っておけば、国の保証で元本割れのリスクもなく、1年で100億円が利子として受け取れたのです。

社員に1人1千万円払っても1,000人分です。

ところが今はゼロ金利でほとんど利息が付かず、ノーリスクで1%儲かる収益ルートがなくなってしまいました。

それを埋めるために、手っ取り早く現金になる商品を売らなくてはいけない、ということで、販売手数料の高い投資信託や外貨建て保険を売るようになったのです。

元の証券会社や保険会社によって異なりますが、たとえば5%の手数料の商品があります。顧客が100万円買えば、1日で5万円が銀行に販売手数料として入るわけです。

この販売手数料は、上記の顧客が支払った資金から支払われるわけです。

さらに投資信託には年間手数料が安い割には資産運用として有利なパッシブ型(金融市場の動きに付いていく)と、手数料は高いもののいろいろ工夫して市場の動きを超えて積極的に利益を狙っていくアクティブ型があります。

 

ところが、過去の統計では単年でのスポット的な勝利はあるものの、数年以上安定していいリターンを上げているのは、手数料の安いパッシブ型なのです。

つまり自称「資産運用コンサルタント」は、高くて損する可能性が少なからずあることが分かっている商品を売るセールスマンに過ぎないということを知っておかないとカモになるということです。

以下のベストセラーで紹介されているように、多少の手間を掛ければ最小限の手数料で高い確率でプラスのリターンが得られる方法があるにも関わらず、です。

保険は資産運用にはならない

昔は、「一人前の男は家族のために死亡保険に入るべきだ」という神話がありました。また一般の利息も高かったので、それなりの返戻金もありました。

今は超低金利で集めた保険金の優良な投資先もほとんどなく、さらに他業界よりも高い保険会社の人件費を払うと、残りは微々たるものです。

とはいえ、利息の高い外貨建て(米ドルやオーストラリアドルが主流)保険は一定の人気があります。

f:id:tommysurvival:20180819094259j:plain

これはどちらかというと、「保険付き外貨預金」というべき性質のものです。

投資の原則は、「安く買って高く売る」そして最安値を予想できない以上は、何度かに分けてできるだけ安く買う」である以上、自分でコントロールしにくい状況は避けるべきです。

さらに保険会社によっては年間管理手数料を取るところがあります。手数料のないオンライン証券会社が普通なのに、わざわざ手数料を払うのは金融機関のカモになっているということです。

ちなみに保険会社にいた頃にコールセンターの方と時々話していましたが、ドル高に振れると利益を確定するためにドル建て保険の解約が殺到します。

逆にドル安に振れると、含み損が出ます。たとえば1ドル120円で1万ドル分保険に加入した場合、1ドル110円になると、マイナス10万円の含み損が出ます。するとこれまでの人生で含み損を見たことのない方々から「目減りしたじゃないか! どうしてくれる!」とクレームの電話が殺到するそうです。

つまり、普通にレバレッジなしでFXをやっているのと同じですから、それであれば手数料も低く利息もそれなりに付く普通のオンライン証券会社で運用した方が増しなわけです。

f:id:tommysurvival:20180819093153j:plain

面倒だから、という方は仕方ありませんが、もし不労所得(※)に関心があり、そして自分のところで何もせず止まっている多少の現金があれば、オンライン証券会社で口座を開き、まずは少額からでも安い時に買い、高くなったら売る」を試してみていただきたいと思います。

 

※厳密に言えば、利益を出すためにはそれなりに研究・調査や勉強、練習、経験も必要なので、手放しに「不労所得」というほど楽な訳ではないとは思っています。