元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

オウム・麻原彰晃や日大アメフト部・内田前監督から身を守るには

どうも、暑くて副業もはかどらないTommy@副業専門家です。

日が落ちて少し涼しくなったので、原稿書いたり、企画書を書いたり、プログラミングの勉強したりしています。

 

オウムや日大アメフト問題は人ごとではない!? 

さてYahooで何気に読んだオウム関連の記事(以下参照)で、恐ろしいことに気づきました。

www.fnn.jp

 

オウムに疑問を持ち始めていた林受刑者が、担当取調官が「なぜこんな犯罪をしてしまったのか」と尋ねたときの回答を引用します(傍線筆者)。

 

林がサリンを撒いたことを自供した後で、『なぜそういうことが起きるんだろう』ということで私が聞いたときに、彼が言った第一声は『閉塞感』という言葉でした。

日本人は例えば、一つのコミュニティに入る場合、一つのコミュニティの中で弾き出されたら生きていけないという発想、見捨てられるという恐怖、会社もスポーツ界もそうです。がんじがらめになっているんです。

おまえ、これやらならきゃ使わないから』と。

こういった傾向はまだまだ日本に出てくると思います。宗教云々の同じ形態では起きないかもしれませんが、別のコミュニティが暴走することはあるかもしれない」と訴えた。

彼は本来、医師として東洋医学やヨガを学び、人命を救う研究を志していたようですが、トップの歪んだ精神によって人を傷つける研究を強いられ、最後は人命を奪う結果を招いてしまいました。

「コミュニティ」による「閉塞感」。このキーワードにふと気づくことがありました。

この一言で浮かんだ3つのイベント

おまえ、これやらならきゃ使わないから

このフレーズを見たとき、自分がこれまで見聞した以下の3つのニュースが浮かびました。

  • 「やらなきゃ使わないから」と言われ、関西学院大学の選手に怪我を負わせた日大のアメフト選手
  • 「チャレンジが足りない」とトップに言われ、売上を粉飾した東芝の管理職
  • 若者が足りない、というので山村に移住したら、古株の村人から排除され、ゴミ収集さえしてもらえない移住者

 ある種の大小のコミュニティがニッポンのあちこちにあり、そこにはヒエラルキー(階層)があり、上の者や既得権益者がお山の大将となり、下の者を養分にして益々肥えるという図式があります。

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そして組織のメンバーとして、共同体に生存を守ってもらうためには、トップの地位や立場、ひいては快適ライフを守るために都合のいい手足になれるかどうかが条件という側面があります。

 

つまり、ストレートに言ってしまうと、規模の大小や酷さの強弱はあるものの、会社、学校、地域のコミュニティ、趣味のコミュニティ、とにかく何かのコミュニティ(複数)に所属していて、そこのお山の対象でない大部分の人(=我々)にとって、日大のあの干されるのを回避するために卑劣なプレイをすることを選んだアメフト選手や、売上が行かず(そもそも斜陽ビジネスのPCでターゲットもきつかったと思いますが)トップに暗に恫喝されて粉飾に手を染める東芝の中間管理職は他人事でなく、何かの組織やコミュニティに属して(依存して)生きている限り、いつ貴方の身に降り掛かるか分からないトラブルなのです。

 

「コミュニティ外で生きていけない」という思い込み

上記の林受刑者の発言の中に「コミュニティから弾き出されると生きていけないという恐怖」があります。

そのため、人道や法律、何より自分個人の想いより、コミュニティのロジックが優先されてしまうことがあります。

コミュニティのロジックと言っても、その組織の明文化されたルール(倫理方針とかコンプライアンスポリシーとかありますが)ではなく、コミュニティのお山の大将のご意向なケースも多いのですが。

確かに生存にはコストが掛かりますし、人類は20世紀中盤まで長いこと飢えのリスクや恐怖と何十万、何百万年と向き合ってきたので、食えなくなる恐怖は、おそらく潜在意識の奥底までこびり付いているのでしょう。

でも、この数十年大きく状況は変わりました。

食糧の生産技術の発達や世界を結ぶネットワークで、食糧は十分に生産できます。またネットのインフラやサービスが安く使えることで、手軽にモノやサービスを売買したり、(それなりに知恵やノウハウは必要ですが)オンラインに店を開いたり、集客したり、少ない資金でもアイデア次第でいろいろなことができるようになりました。

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コミュニティ外で生きていくには

さすがに日本人であることや、ある自治体の市民、区民、町民、村民であることは法律上、放棄できません(別の国の国籍を取る自由はありますが、ある別のコミュニティに属することは変わりませんし、言語や文化、治安などの問題を考えると、ハードルは高いです)。

でも、頑なな古株の村民に排除されるムラ社会から、普通に地方の市街地に住む程度の自由はあります。そこから農村のイベントなどに参加していろいろ見聞しつつ、信頼できる人がいるコミュニティと出会ったら、そこに腰を落ち着けるという選択はできるでしょう。

 

では、生活コストの確保はどうすればいいでしょうか。

特に変なボスザルのいる会社で(何となくブラック職場環境と重複しそうですが)、過重労働だけでなく、人格も否定され、精神もかなりやられつつ、それでも生活のため、家族のためと歯を食いしばっている人は多いと思います。

コミュニティに依存しないようにするための5つの準備

耐えられる自信のある人はともかく、普通の人があと10年も20年も耐えていけるのでしょうか

大きな会社であれば数年で異動もありますが、小さいコミュニティのボスザルの場合、たとえばオーナー社長だと定年に関係なくその地位にいるし、なかなかしぶとくて寿命もまだまだありそうです。 

1箇所しか収入源がないのはリスクです。自分を救ってくれるキーワードは、複数の収入源と流動性、そして柔軟な精神これしかないという思い込みの対極)だと考えます。

とりあえず、すぐにできる準備として、以下の5つのアクションをご提案します。

今日明日にどうなるものではないですが、タネを蒔いておけば、数ヶ月後、数年後に花が咲き、実が付く可能性があります。何もしなければ、当然、何の可能性もないのです。

1、自分の技能、経験を洗い出す

(今すぐは当然無理ですが)環境を大きく変えるアクションとして、副業、転職、起業などがあります。可能性として考える場合に、その土台として、自分は何をしてきて何の経験値が高いのか、何ができるのかを把握しておく必要があります。

自分という人間が、どのような経緯で経験を積み重ねてきて、1人の社会人として、何より人間としてどのようなカタチになっているのかをあらためて理解してみるのが目的です。

2、自分の方向性を考えてみる

また技能や経験ももちろんですが、今後何をしていきたいのか、どの方向に行きたいのか、自分の希望についても考えておくといいです。

今の職種で経験を積んでスキルを上げていくのか、何か別の分野で具体的にチャレンジしてみたいという希望があるのか。

はたまた自分でカフェをやりたいとか、何かの技能を活かしてフリーランスで生きていきたいとか、何かソフトウェアとか小説とか作品を仕上げたいとか。

もし本当にやってみたい方向があるなら、それではそのためにどういうステップがあるのか考えた上で、そちらにつながるために何かできるアクションはないか考えてみるといいでしょう。

3、転職サイトに登録する

すぐにする、しないは別として、取り扱い社数の多い大手の転職サイトに登録しておくことをお勧めします。

自分の市場価値はどの程度なのか、どんな選択肢や可能性があるのか、自分に気付きを与えてくれます。

適職診断のようなサービスがあって、自分の性格の傾向、意外な適性やこれまで気づかなかった職種などが出てきたり、なかなか役に立ちます。

 

4、証券会社に口座を作る

もし、これまで投資の経験はなく、銀行や郵便局に貯金しかしていないのであれば、証券会社に口座を作ってみることをお勧めします。

お金に働いてもらう=投資を学ぶことで、会社以外でのお金の動かし方、稼ぎ方を体感し、メインの仕事以外で稼ぐ道があるという経験値を積んでいきます

さらにファイナンス(お金)に関する実感をともなった勉強をすることで、今後会社以外のルートで、自力でお金を稼ぐという、生きた勉強をする「道場」ともなります。

投資だと損するかもしれないじゃないか」と思うかもしれません。その通りです。

ただし、ある程度、無理なく安全に、そして時間を掛けて資産を増やしていく方法は学問的に解明されています。

ひとまず参考書をご紹介しておきますが、いずれいくつかの方法についても説明したいと思います。

5、実際に副業にチャレンジしてみる

何かやってみようと心に感じるものがあれば、空き時間を使ってささっとやってみればいいですが、無理に何か副業のネタを見つけて、働き始める必要はありません。

とはいえ、副業にはどういう種類があって、その中でどんなものならできそうか、あるいはやってみたいかシミュレーションしてみるといいでしょう。

先日ご紹介した副業のカテゴリー分けの記事についても、ぜひ参考にしてくださいね。

<関連記事>

fukugyotommy.hatenablog.com

 

自分を多様化する

基本的な考え方というのは、リスクを分散すること、それから複数の収入源を確保することです。

 言い換えれば、これまで単一経済であった自分の中の思い込みを捨てて、自分の考え方を多様化するということです。

日本社会のあちこちで思いやりも愛情もない、つまりリーダーにふさわしくないオヤジたちが他人を養分や踏み台にしてのさばっているのは、憎むべき状況です。

でも、結局、このコミュニティから弾き出されたら生きていけない、という自分の思い込みとそれによる忖度がああいうお山のボスザルたちを育てて(のさばらせて)きたわけです。

少しでもいいので、何かきっかけを作ることで、自分の思い込みにショックや揺らぎを与えること、そしてもっといろいろなやり方や可能性があることを自分自身に気付かせることが、もっとも重要なことです。

理不尽な扱いを受けた時に、「それじゃサヨウナラ」といえる体制や仕組みを作れるかを目標にチャレンジを続けていきましょう。

 

5つ全部とは言いませんが、とりあえず出来るところから、1つでも2つでも、仕込んでおくといいでしょう。

小さいながら、投資であり、未来の自分へ武器を用意してあげることになります。