元外資系部長の副業サバイバルガイド(実践中)

副業を組み合わせたら何とか生きていけそうなので部長だったけど会社は辞めた 〜副業を武器として活用するススメ

こんなきっかけで副業をしていました

こんにちは。Tommyです。

会社はもう辞めたので、副業専門家(副業生活者)しています。

普通に就職して、中堅以上の企業でサラリーマンになってしまうと、そもそも人間関係も限定されて、あまり副業する機会がないかもしれません。

管理人の場合は、最初にIT系出版社で編集者やテクニカルライターをしていたので、わりとすんなり、というか自然に副業をやっていました。

ラッキーな例かもしれませんが、どんな感じで副業をしていたか雰囲気だけでもお伝えできればと思います。

 

周囲には普通にフリーランスの人がいた

編集の仕事は、印刷所に入稿するタイミングとかきっちり決まっているので、締切前とかは戦場となります(まだ時間があるうちにのんびりし過ぎたという反省はありますが(汗))。

そのため、入稿直前は3日間会社に泊まったり、土日も出て原稿のリライトやレイアウトの調整をしたり、いろいろありました。

著者が間に合わなかったり、最悪逃げたりした時は、自分で追加分の原稿を書いたり、締め切りに間に合わせるたびに深夜まで作業したり、休日に出社して作業したり、副業をやるような土壌はできていたと思います。

 

本や雑誌は、著者(ライター)、ジャーナリスト、翻訳家、イラストレーター、デザイナー、外部編集者、編集プロダクション、印刷業者、さらには取材先といろいろな外部業者との連係プレイで作られます。

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そのため、フリーランスの人、個人や少人数で法人化した小企業の方など様々なワークスタイルの人と会う機会がありました。

思い起こすと、UNIXサーバのセッティングからC言語でのプログラミングまでできて、ついでに自分でワンボードマイコンを作ってしまうような達人から、何だかその技術を十分理解しているとは思えないような雑な原稿を上げてくる自称プログラマーの怪人から、とにかく面白い人がたくさんいました。

後者の人には何度も尻拭いさせられ、大変でしたが。それでも何ヶ月後に別のプロジェクト現場にいて、「どうも!」なんて挨拶してくるので、不思議な生命力でした。

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人的ネットワークで軽く手伝いを頼まれる

そんな環境で働いていると、親しくなった外部の編集プロダクションやソフトウェア開発会社の社長から、「Tommyさん、人がいなくて困っているんだけど、来週木曜までにWindows 95のネットワークの設定方法について、10ページ書いてくれない? 取っ払いで3万円でどう?」とか、「うちの顧客の小さい会社で、こんな機能を持った会計アプリをExcel VBAで作りたいんだけど、15万でちょろっと作ってくれない?」なんてちょこちょこと手伝いを頼まれるようになっていきました。

種明かしをすると、何人かの外注先の社長さんとなぜかウマが合って仲良くなっていたり、親しかった先輩が会社を辞めて独立したり別の出版社に転職してデスクや副編集長になっていたり、またその方の紹介で知り合った別の出版社の担当の人と一緒に飲食したりして、わりと気軽に話せる関係の人が業界のあちこちにいたというのも大きいかもしれません。

そんな感じで、1〜2ヶ月に1回くらい、わりと正業の暇なタイミング(入稿が終わって印刷に回ったとき)の平日夜や休日にちょろっと作業をしては、数万円から20万円程度の小金を稼いでいました。

 

その頃やった仕事を記憶の糸を辿りつつ書いてみると、、、

  • 本や楽器のリサイクルショップへの転売
  • ヤフオクの出品
  • Excel VBAの使い方の一部の章(書籍)
  • Windows系技術書の翻訳(翻訳書)
  • 音響機材や音楽ソフトのレビュー記事(音楽雑誌)
  • ノートパソコンの使いこなし術(競合他社のIT雑誌)
  • 中小企業のExcel VBAベースの会計アプリ(Excel開発)
  • 新聞の家庭欄の高齢者向けパソコン入門記事(新聞の家庭欄)
  • AV(オーディオでない方)の新作レビュー(雑誌)
  • イベントブースの店番(単発)
  • 引っ越し(単発)
  • 高齢者の家のインターネットのセットアップ(単発)

 

一部あまり褒められない案件もありますが、一部の紳士の方々の心身の癒しに貢献したということで(汗)。

「引っ越し」というのは珍しいですが、友人が学生時代にバイトしていた先の運送業者に人がいないのでどうしても、と頼まれ、その友人と2人で現場に行きました。

なぜかその会社の2トントラックの運転までさせられました。バイト代以外に荷主さんからチップを5千円もらったのを覚えています。

最後のインターネットのセッティングは、親の知人の家(実家近所)に帰省した時にネットのセットアップを代行してあげたら、駄賃に5千円もらったとか、そんなレベルの話ですが、田舎町だとそんなところにも需要はあったりします。

「小父さん、いつも母が世話になっているからいいんですよ」、「いやいや、せっかくアメリカの大きい会社の専門家に来てもらったんだから、これでも安いくらいだ、取っていてよ」とか何度かワザとらしいやり取りしつつも、しっかり受け取っております。

 

ネットの活用でかなりやりやすくなった

一部隠居したり、廃業したり、また若干名あちらの世界に行った方もいますが(合掌)、今でも時折、飲食に行ったり、たまに案件の話が来るなど、この人的ネットワークが何だかんだで細々と続いているのは、本当にありがたいと思います。

当時はこういうネットワークから仕事をもらうしかなかったのですが、昨今ではクラウドソーシングのようなネット上での人材登録や案件募集の仕組みがあったり、それ以外の小仕事の募集もネットでカンタンに情報収集できるようになりました。

その意味では、自分のできること、やりたいこと、使える時間帯などを棚卸ししたら、まずは出来そうなところからチャレンジしてみるといいでしょう。

最初の一歩はけっこう心理的にも大変です。

それに自分ができるかどうか、思わぬ問題があったら大変そうだ、とか自分のスキル以上のことを要求されて出来なかったらどうしよう、といった不安もあるでしょう。

でも、たとえ少しでも動くことで、新しい展開が始まります。

まずは自分の好きなこと、興味のあることに絞り込み、そこから少しでも動いてみること、そしてその活動を観察して、何か課題があればそれを解決する方向でP-D-C-Aサイクル(計画、実施して見直して何か問題があれば改善する、という業務の改善モデル)を回していくことで、だんだんレベルアップしていくのです。